ピーチ航空(peach)で沖縄からバンコク・スワンナプーム空港へ 那覇空港LCCターミナルの注意点は?

今年2月、LCC格安航空会社の「ピーチ・アビエーション(Peach Aviation)」は、那覇=バンコク線を新設。沖縄とタイを結ぶ唯一の直行便として就航しました。

意外だったのは、バンコクの使用空港です。主にLCCが利用する「ドンムアン空港」ではなく、レガシーキャリアの多い「スワンナプーム空港」を使用します。

今回、沖縄発のピーチMM989便を利用してバンコクに行ってきました。

この記事では、那覇空港とLCCターミナルの使い勝手を中心に、ピーチの搭乗手続きやバンコクまでの機内の様子,到着時のスワンナプーム空港についてまとめています。




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那覇空港国内線ターミナルビル

那覇空港3Fチェックインロビー

那覇空港国内線3Fチェックインロビー

那覇空港には、国内線ターミナル,国際線ターミナル、そしてLCCターミナルの3つがあります。

利用客が最も多くレストランやお土産や,ショップなどが一番充実しているのは、4階建ての国内線ターミナル。その国内線ターミナルに、2階の連絡通路でつながっているのが国際線ターミナルです(徒歩で約5分)。

那覇空港国内線旅客ターミナルビル

吹き抜けが印象的な那覇空港国内線旅客ターミナルビル

上の写真は、国内線ターミナルのウェルカムホール。開放的でまるでショッピングモールのような吹き抜けが印象的です。

沖縄名産「泡盛」
沖縄名物「ちんすこう」
▲沖縄名産の「泡盛」と「ちんすこう」

見ているだけでも楽しかったのが、各種様々な沖縄名産のお土産。泡盛やちんすこう,シーサーをかたどったキーホルダーなど見たことのない商品が並んでいました。

また、4階から滑走路を一望できる「ビュースポット」も余した時間を楽しめる場所でした。

LCCターミナルはとても簡素です。時間調整やレストランでの食事,おみやげの購入は国内線ターミナルで済ませておくことを強くおすすめします。

那覇空港LCCターミナル

▲すぐ脇にも航空用コンテナが山と積まれていたLCCターミナルエリア

「那覇空港LCCターミナル」は、ピーチ航空とバニラ航空の国内線,国際線が現在発着。場所は、国内線ターミナルからバスで約5~10分の航空貨物エリア内です。

LCCターミナルまでは専用シャトルバスで移動

LCCターミナル行きの専用シャトルバス

LCCターミナル行きの専用シャトルバス

注意が必要なのは、その「LCCターミナル」への移動方法。セキュリティの関係上、利用者は自由に往来することはできません。

かならず、国内線ターミナル1階の「4番バス乗り場」から発車する「LCCシャトルバス(無料)」で移動する必要があります(レンタカー利用者は、レンタカー会社の送迎バスの利用も可能)。

バス以外の徒歩やタクシー,マイカーで直接「LCCターミナル」へ行くことはできません。

シャトルバスは、出発時間の150分前(国際線)から約10分間隔で運行されています。空港に来る時には、バスの待ち時間,移動時間も計算に入れて時間に余裕を見ておいた方が無難ですね。

  • 乗り場:国内線ターミナル1階「4番バス乗り場」
  • 運行時間:出発時間の国内線は120分前、国際線は150分前から
  • 運行間隔:約10分間隔

 

那覇空港では国内線は、フライト出発時刻の45分前、国際線は70分前までにバスに乗車することを推奨しています。

LCCターミナル内はどんな感じ?

那覇空港LCCターミナル

那覇空港LCCターミナル

LCCターミナル内は、「これぞLCC!」と言う感じのコストと実用性重視のシンプルな装飾。むき出しの壁からは、倉庫をLCC用に転用したのがわかる簡素な建物です。

LCCターミナル内の設備、お土産や,コーヒーショップは?

那覇空港LCCターミナル

那覇空港LCCターミナル

建物内のスペースは限られています。さらに言えば、狭く殺風景で休憩できる場所はほとんどありません。

写真の奥に見えるのは,待合エリアで唯一のおみやげ屋さんとコーヒースタンド。

店舗前のスペースには、数は十分でないものの椅子が設置してあります。残念ながらコンビニエンスストアやラウンジはありません。バスに乗る前にちょっとしたスナックなどを買い求めておいた方がいいかもしれません。

おみやげ屋さんでは、最後に足りないものを買う程度に考えていた方がよさそうです。スペースの関係上どうしても取り扱い商品は限られてしまいますね。

フリーWi-Fi

ターミナル内ではフリーWi-Fiの使用が可能です。

アクセスポイントは「Free_Wi-Fi_NahaLCC」で、接続すると「japan connected-free wi-fi」のトップページが現れます。

ピーチの搭乗手続き

ピーチ航空の自動チェックイン機

ピーチ航空の自動チェックイン機

「ピーチ航空」の搭乗手続きは、出発時刻の120分前から50分前(国内線は90分前から30分前)まで自分自身で自動チェックイン機を操作をします。

搭乗手続きには、パスポートとチェックイン用二次元バーコード、または予約番号が必要になります。二次元バーコードは、印刷したものかスマートフォンの画面で機械に読み込ませます。

搭乗券が発行されたら受託手荷物がある場合は、カウンターで荷物を預けます。ない場合は、セキュリティチェックに進み出国手続きをします。

ピーチの機内持ち込み手荷物は何個まで?



▲機内持ち込み手荷物のサイズをチェックするツールと注意書き

ピーチの機内持ち込み手荷物は2つ(手荷物1点と身の回り品1点)までです。重さは10kg以内、大きさは三辺の合計が110cmまで。

  • 機内持ち込み手荷物は2つまで
  • 大きさ:3辺の合計が115cm以内
  • 重さ:合計10kgまで

各所に「手荷物のルール」と表した注意書きやスケール,サイズを測るツールが設置してあります。

空港カウンターで追加受託手荷物の支払いはクレジットカードのみ

LCCは、機内持ち込み手荷物の制限が厳しいことで知られています。仮にこれらのツールを利用して規定外の場合は、空港カウンターで受託手荷物として預ける必要がでてきます。

受託手荷物をインターネットで予約していない場合は、空港カウンターで料金に荷物予約手数料1,080円を上乗せした額を支払います。なお、現金は不可でクレジットカード払いのみになります。

ちなみに、セキュリティチェック前や制限エリアで係員による荷物重量,大きさのチェックはしていませんでした。



▲荷物重量を量るはかりと「機内持ち込み手荷物のお願い」

LCCターミナル制限エリア内

那覇LCCターミナル国際線出発入口

セキュリティチェックが始まるのは、出発90分前の20:20から。時間になるまでは、制限エリアへの立ち入りは禁止になっています。

制限エリア内の売店

出国審査を済ませると免税品の受け取りカウンターがあります。また、タバコなどの免税品を扱っている小さな売店がありました。

制限エリア内の待合室

こちらは搭乗までの待合室です。隣にも椅子が並べられた大部屋があります。

ピーチの機体と搭乗を待つ利用客

搭乗開始のアナウンスを合図に徒歩で飛行機まで向かいます。

ピーチの機内



▲「ピーチ航空」エアバス社A320-200型の座席

「ピーチMM989便」は、那覇21:50発バンコク00:25着(翌日)。使用機材はエアバス社のA320-200型機。座席数は180席で3-3の配列にびっしりと席が配列されています。

座席はピッチが狭く、窮屈な印象は拭えません。バンコクまでのフライト時間は約4時間半。小さな座席に縮こまるのは、時間的にこれ位が限界かも知れませんね。

乗客は7割がタイ人、3割が日本人,欧米人,中国系だったように思います。

スワンナプーム国際空港の入国審査

定刻より少し遅れたものの、無事にスワンナプーム国際空港に到着。入国審査に向かいます。

唖然としたのは、入国審査に並ぶ行列を見たときでした。あまりにも長い列だったので並ぶ気が失せて、小一時間ほど時間調整をしました。

しかし、次から次へと到着客が来て一向に行列が減る気配がありません。意を決して列に並ぶこと約1時間半、やっとの事で入国審査を終えることができました。

スワンナプーム空港の入国審査で今までで一番長く並んだと思います。タイに入国するまでに疲れてしまいました(苦笑)。

バゲージクレームの案内を見ると日付が変わった頃から、中国からの着陸便が怒涛のように押し寄せています。混むわけですね・・・。

「ピーチ航空」沖縄(那覇)=バンコク(スワンナプーム)データ

MM989 沖縄(那覇) 21:50ー0:25(+1)バンコク(スワンナプーム)デイリー
※水・木・土は5分早発 バンコク(スワンナプーム)00:20着

MM990 バンコク(スワンナプーム)01:25ー07:55 沖縄(那覇)デイリー
※水・木・土は15分遅発 沖縄(那覇)8:10着
金は30分遅発 沖縄(那覇)8:25着

最後に

ピーチの沖縄(那覇)ーバンコク(スワンナプーム)線のレポートはいかがだったでしょうか?

今回私は、東京ー沖縄ーバンコクというルートでタイを訪れました。値段的には直行便と変わりない運賃で沖縄とタイを楽しめたことでとても満足度の高い旅行になりました。

那覇空港での注意点は、LCCターミナルへのバス移動です。時間に余裕を持って那覇空港に行くことをおすすめします。