タイ語の概要「文法と発音・声調・母音・子音・活用・タイ文字」


タイ旅行に行ったとき、ショッピングや観光など街の中、空港やタクシー、ホテル内などで現地のタイ人と交流する場面が多くありますよね。

挨拶程度なら、もちろん英語でも大丈夫。でも、その挨拶程度のタイ語を少しでも覚えてみると新しいタイが見えてくるかもしれません。さらに、タイ人との距離も縮まること間違いなし!

ここでは、タイ語の簡単な概要をまとめています。




Contents

タイ語の発音

タイ語の声調

タイ語は、中国語やベトナム語と同じ声調言語です。同じ発音でもトーンの違いによって意味が変わってきます。

タイ語のトーンは全部で5つあります。

  1. 第一声調(mid/ 平声)
    「平らな音で発声」
  2. 第二声調(low/ 低声)
    「低い声でほぼ平らな音で発声」
  3. 第三声調(falling/ 下声)
    「高い声から語尾を下げる」
  4. 第四声調(high/ 高声)
    「高い声でさらに上げる」
  5. 第五声調(rising/ 上声)
    低い声から語尾を上げる
男性
① maa
 ② màa
 ③ mâa
 ④ máa
 ⑤ mǎa

例えば、「maa(マー)」は「来る(มา)・馬(ม้า)・犬(หมา)」を表し、トーンに変化をつけてそれらを区別します。

タイ語の母音

タイ語の母音「สระ ( sa rà)サ ラ」は9つあります。

母音には、短く発音する「短母音」と長く発音する「長母音」があります。

タイ語の子音

タイ語の子音「พยัญชนะ(pʰa yan cʰa ná)パ ヤン チャ ナ」は21個あります。

子音には有気音と無気音の区別があります。

タイ語の文法

タイ語の並び

タイ語の文で一般動詞を用いた単語の並びは、「S(主語)+ V(動詞)+ O(目的語」です。日本語とは、V(動詞)と O(目的語)の語順が違っていますね。

一例として「私はタイ語を習います – ผมเรียนภาษาไทย」を見てみましょう。

主語動詞目的語
ผม
phǒm
ポム
เรียน
rian
リアン
ภาษาไทย
phaasǎa thai
パーサータイ
私は習いますタイ語

タイ語には活用がない

タイ語には、時制(現在・過去・未来)、人称(1人称・2人称・3人称)、数などによる語形変化がありません。

文末につける男性語と女性語

男性の場合は、文末に「クラップครับkhráp)」、女性の場合は「カッค่ะ / khâ)」をつけると、丁寧できれいなタイ語になります。

また文末やครับค่ะの前に~ね、~よを意味する「นะna)」を加えると表現が和らかくなります。

男性
クラップ ครับkhráp
ナ クラップ นะครับna khráp
女性
カッ ค่ะkhâ
ナカッ นะค่ะna khâ

タイ語の文字

タイ文字「อักษรไทย(àk sɔ̌ɔn tʰai)アク ソーン タイ」は子音字が44個あります。そのうち2つは、現在使用されておらず実質42個です。子音文字に母音符号、声調記号などをつけて表記されます。

なお、タイ文字の独自でかわいらしい形はインド系文字に準じたものです。南インド系で13世紀にクメール文字を範として制定されました。