タイの電圧とプラグ・コンセントの形状。タイを旅行するときのスマホやタブレット、家電は海外対応?

タイの電気コンセントの形状

海外旅行にお気に入りの家電製品を持っていくときに、最も注意しなければならないことの一つに、そのまま現地で使えるのかどうか?という問題があります。

電圧は国や地域で違いがあり、その電圧に対応していない家電製品は使うことができません。誤ってコンセントにつないでしまい、こわれるだけならまだしも、発火ひいては火災にでもなったら洒落になりませんね…。

さらに、電圧だけでなく周波数やコンセントの穴の形状も国によって異なります。

電圧(V)プラグ形状周波数(Hz)
タイ220A / B3 / C50
日本100A50 / 60

タイの電圧とプラグ形状、周波数

今回は、タイで使える家電と電気事情、電圧と電気コンセントの形状などについてまとめてみたいと思います。




Contents

タイの電圧は220V(ボルト)

タイの電圧は220V(ボルト)。一方で日本国内の電圧は100V(ボルト)で世界で最も低い水準になります。

日本国内専用に作られた家電製品は、電圧の違うタイではそのまま使うことができません。海外対応の家電製品を使うか、変圧器を通す必要があります。

海外対応の家電製品

家電製品の中には、海外の電圧にも対応した、いわゆる「海外対応」の製品も数多く販売されています。たとえば、スマートフォンやタブレットのUSB充電器、コンピューターのACアダプターなどです。

海外対応の製品には、INPUT / 入力 100-240 V 50-60Hz」などの記載があります。これは、電圧100~240V、周波数50-60Hzの電気に対応する性能があることを示し、海外のタイでもそもまま使えることを意味します。

いくつか、自分の所有している充電器とACアダプターの使用可能な電圧「INPUT / 入力」の性能を調べてみました。

海外対応USB充電器

海外対応USB充電器

まずは、日本で購入したアンドロイド・スマートフォンに付属していた急速充電器です。本体には「入力:AC 100-240V 50-60Hz」の表示があるので、タイの220Vにも対応していることがわかります。

海外対応USB-C充電器

続いては、サードパーティ製でアイフォン(iphone)用に購入した急速充電器です。これにも本体に「Input / 入力: 100-240V~ 50-60Hz」の表示があるので、タイの220Vでも利用できる海外対応製品であることがわかります。

海外対応ACアダプター

海外対応ACアダプター

パソコンのACアダプターはどうでしょか?こちらも「INPUT /ENTRÉE:100V-240V~ 50-60Hz」の表示があることから、海外対応していることがわかります。

すべての機器を実際にタイで使用したことがありますが、問題なく動作しました。

変圧器(トランス)の利用

「海外旅行用変圧器」本体は小さいですが、ずっしりと重みがあります。

日本国内専用の電化製品をタイで使うときは、電圧の高さを調整できる「変圧器(トランス)」が必要になります。この場合は、タイの電圧を低くする「ダウントランス」を使います。かたや、電圧を高くする変圧器は「アップトランス」と呼ばれます。

100Vのヘアドライアー

たとえば、私のヘアードライヤーの本体を見てみると「AC 100V 50-60Hz」と表示があります。つまり、このドライヤーはタイの220Vには対応していません。タイで利用する場合は、変圧器(ダウントランス)を使う必要があります。

なお、上の写真の海外旅行用変圧器の定格容量は35W 。ドライヤーなど消費電力が大きい家電を使う場合は、より大きな容量の変圧器を用意する必要があります。

電圧と電流とは?

V(ボルト)」は、電気を流す力である電圧の単位です。「A(アンペア)」は、電気の流れである電流の単位。電力「W(ワット)」は、電圧(V)と電流(A)の積になります。

  • 電力(W)= 電圧(V)× 電流(A)

タイの周波数は50Hz

タイの電気の周波数は50Hz(交流電気の1秒間の波の数)。一方の日本では地域差があり、東日本が50Hz、西日本では60Hzです。

家電の中には、電子レンジや蛍光灯など、周波数が変わることで使えなくなる製品が一部あります。

タイで使用する場合は、50Hz、もしくはヘルツフリー(50-60Hz共用)であるか、周波数の違いによって性能の低下や故障の原因になったりする種類でないか確認してください。

東京電力「周波数が変わると電気製品が使えない?」

タイのコンセント形状は A / B3 / C

タイのコンセント形状は「 A / B3 / C 」

一方で日本国内のコンセント形状はAタイプです。タイのほとんどのコンセントは、下の写真のようにAタイプのプラグを併用できると思います。

ビックカメラ「プラグとコンセントの形状」

ただし、タイのコンセントにAタイプのプラグを差し込むと、ぐらぐらしてすぐに外れてしまうことがあります。

そんなときに役立つのが、Cタイプの「変換プラグ」です。右側のプラグに変換コードをつけたことによって、しっかりとコンセントと固定されました。かさばらないのでタイに旅行するときには、一つ携帯することをおすすめします。

上の写真は、タイのお隣「マレーシア」のコンセントとプラグです。形状は「BFタイプ」。

過去にAタイプに対応しないコンセントだけしかなく、急遽「BFタイプ」の変換プラグを購入した思い出があります。

全世界対応マルチ変換プラグ変換プラグ

コンセント形状にプラグが対応していない場合は、「変換プラグ」が必要になります。

まとめ

タイに日本の家電を持っていくときは、電圧・プラグの形状・周波数が一致する器材を使用してくださいね。本体に記載されている性能を確認し、説明書の通りに使用することが大事だと思います。