アイスを使った性教育 タイの一風変った試み ~ Stick to the condom – No Condom No Future

望まない妊娠と中絶、出産がティーンエージャーに影を落としている。

とりわけ、タイにおける10代の妊娠は深刻な社会問題で、アジアの中で最も件数が多い。タイでは過去10年間で意に反した出産が100万件報告されている。

そんな状況を打開しようとThai health promotion foundationは、タイ人学生の放課後のポピュラーな食べ物であるアイスを題材にして、コンドーム使用の重要性を訴えかけている。

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授業中、あどけなさの残る女子生徒が先生に質問する。
「先生、チャーンノーイ(小象/子供のペニスを指す隠語)って何のことですか?」

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日本と同様に、性はタブーという保守的な考えが性教育を難しくしている。
先生は、しかめっつらをするだけで適切な情報を与えることができない。

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性教育が十分でない無知な少女が、クラスの後に男子生徒と親密にしている場面に移る。
男子生徒の不敵な笑みが印象的だ。

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放課後、クラスメートが寄り添って食べるアイスの袋はなんとコンドーム。

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アイスはコンドームを外さなければ食べることができない。

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コンドームを外したアイスを食べ終わると、妊婦をかたどったアイス棒が目の前に現れる。
そして、そこには隠されたメッセージが刻まれている。
「No Condom No Future」

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タイ人は性やセックスに関して、恥ずかしがって多くを語ろうとしない。しかし、話さなければ未成年の母親やシングルマザー、HIVやエイズ、性感染症を防ぐことはできない。

アイスクリームを通じて、若者が避妊について学ぶ方がいいと思いませんか。Thai health promotion foundationはこう訴えている。